キッズアカデミーの無料体験に行ってきました。
キッズアカデミーは「子どもに考えさせる教育」が大事で、「知識を詰め込む教育」はダメだという方針です。
これはとっても共感できます。
もちろん最終的には知識になってしまっても良いのです。その前に、少しでも試行錯誤したかどうかが大事だと思います。
なので、キッズアカデミーの方針はとっても好き!
そして、その「子どもに考えさせる教育」は知能指数(IQ)を上げる教育なんだそう。ふむ、それなら試行錯誤はやはり大事なんだろうな…と思います。
ただ、それが本当にキッズアカデミーで実現できるのかどうかは別の話…
無料体験で、そこのところを確認してきました。
子どもを見るよりも説明説明説明?
全部で1時間ほどで、説明が20分、体験が40分といった感じの時間配分でした。
最初はチビまろが遊ぶのを放っておきつつ、先生から親への説明でした。
いやこれって結構大事な部分だと思うんですけど…その子がどの程度の知能指数(IQ)なのかって、遊びで見えますよね。
なので私としては、親への説明しつつも、チビまろの観察をしてほしかったんです。
でもそういうのは全然なし。チビまろ、結構頑張って色々な遊びをしていました。
一番衝撃的だったのは、チビまろがなが~い線路を作って汽車で遊んでいて、その遊びが終わり、別の遊びに入り始めたところで
「わー、すっごく長い線路だね!これ(汽車)で遊んでみたら~?」と。
もう内心、「うっそだろ、そのタイミングで?」って思いました(笑)
じゃあ先生のキッズアカデミーの説明がそんなに熱心なものだったのかといえば…全然全くです。
びっくりするくらい、みんなに配っているパンフを読んでいるだけでした。
「受容的思考」とか「転換的思考」とか、実際の例や教具を交えて説明してほしかったのですが、そういうこともなく。
IQについて宗教並みに語られるのも困りますが、そういうこともなく…なんだか物足りないなぁと思いました。
魅力が一切見えませんでしたね。
そこで「教具はどんなものがありますか?興味あるんですが…」と言ったら、「それはこれから体験するので、それでわかりますよ~」と。
いや、体験で使わない教具もいっぱいあるんじゃないの?
まぁでも教具は、あんまり見せてしまうと真似されちゃうのかな?
だから出し渋ったんだろう、と思っています(笑)
体験授業中も気になることはあったが充実していた
で、続いてチビまろの体験授業です。
最初はカードの連想記憶。
ランダムで6枚のカードを置き、そこから先生が話を作り、そのカードを裏返して記憶しているか確かめるものでした。
チビまろにとって記憶は少々苦手分野(笑)
それでもお話をしっかり聞いていたためか、2枚ほど思い出すのに時間がかかりましたが、無事6枚とも思い出せました。
この「話を作って暗記」って、うまくいけば他にも使えるんじゃないの?と思いました。少し家庭でも取り入れてみようと思います。
その後は、L字カードを使ったパズルでした。
図形はチビまろにとって大得意の分野。
そのため、パズルはだいぶ高レベルなところまでやらされたようです。チビまろは途中で疲れてました(笑)
で、先生は「ご家庭でも何かされてます?とっても賢いですね。試行錯誤も自分からしていて、素晴らしいです」と。
…ええ、してますよ、してますとも。チビまろは努力しておりますよ。
とはいえず、「そうですね、一応私も家では色々取り組んでいるつもりです」とだけ言っておきました。
このパズルの時ですが、私は他のことがとっても気になっていました。
それは先生の声掛けタイミングが早いこと。
チビまろもそう思っていたのか、途中からすごくうるさそうでした。「今考えてるじゃん、ちょっと待ってよ」って声が聞こえてきそうなくらい…!
私や、普段通っている幼児教室の先生だったら、絶対にそんなタイミングで声掛けしないよ!って思いました。
というか、私も幼児教室の先生も、基本的に最後までやらせてみて、上手くいかなかった後、もう少し考えさせて、それでもわからなかったら声掛けなんです。
なので、結構長い時間声掛けしません。
しかしキッズアカデミーの先生は、1つ間違えた段階で声掛けしてしまうんです。
L字パズルが5枚も6枚もあれば、まずは何枚か置いてみちゃうもんですよね。でも1枚目で間違ってると、もうそこで声掛け。
ぬぁ~にが「子どもに考えさせる教育」だ。全然その方針に沿ってないじゃないか!と思いましたよ…
そして最後に30枚ほどのカードを使って、仲間分けです。
ほぼカードのものの名前を言えたこともあり、「語彙が豊富だね」と言われました。
まぁ幼児教室でもいつも言われておりますとも…。
で、仲間分けもお手の物。もちろん仲間はずれだって理由含めてほぼ完ぺきな回答!
でもさすがにちょっと集中力が切れてきたのか、少しお話をしたい様子のチビまろです。
多分通っている幼児教室では、ここでチビまろのしたいようにさせたり、カードから色んな連想した話を一緒にするんです。
でもそれが…一切ない。
チビまろは「うし!この間ね~、うしのね~牛乳をね~」と話し出したのですが、先生はそれを遮ってしまうんです。
私は「ええ~、このお喋り好きのおかげで語彙豊富なんだけど~、体験はマンツーマンなんだし、一緒にお話くらいはしてあげてよ~」と思いました。
っていうか、年少の子の集中力なんて10分も続けば良いほうじゃないの?もうすでに30分近いですけど?と。
そしてこのカードが終わって、終了。なかなか濃い体験授業でした。
何より先生が大事!
やはり先生は大事だな!と痛感。
別にキッズアカデミーの方針は嫌いじゃないです。むしろ、好き。
でも先生が私とチビまろには合いませんでした。もう少し自由な発想を尊重してあげてほしい…です。
つくづくチェーンの幼児教室は、先生が大事だなと思いますね。
その点、いま通っている幼児教室は、先生にはずれがない!
10人以上先生がいるんですが、どの先生も良い先生です。
授業後のフィードバックもわかりやすいし的確。家でも何を気を付けなきゃいけないのか、何に取り組んだらよいのか、ちゃんと教えてくれる。
でも今回体験させていただいたキッズアカデミーでは、教具があって、それを着実にこなす。それができていれば良いようでした。
先生によっては違うのかもしれませんが、基本的に教具を購入させる時点で、教具に沿ったカリキュラムにしかなりませんからね。その子に応じた対応はほとんどできないのでしょう。
それから、これは私の憶測なのですが…
キッズアカデミーの教具自体、IQ測定に関係あるものだけなんじゃないんですかね…?(笑)
さすがに勘ぐりすぎですかね?
気になるなら体験はすべし
ということで、今回私は予定通りキッズアカデミーには入会しない運びとなりました。
ただ、ぜひ皆さんには、キッズアカデミーの「子どもに考えさせる教育」に共感できるなら、ぜひ近くの教室へ体験しに行ってほしいです。
だってもしかしたら、皆さんの近くの教室の先生は、超大当たりの先生かもしれませんから!
最後に…
チビまろは明らかにIQが高い、という判断だったようで、「一定以上のIQの方は、小学校からトイズアカデミーというものもあります。ぜひそちもご検討くださいね」って囲い込みが(笑)
運営会社的に、0〜3歳親子教室 「ベビーパーク」、3歳からのキッズアカデミー
、そして小学生からはトイズアカデミー、みたいな流れを作りたいんでしょうかね。
ちょっと面白かったです。