こぐま会のひとりでとっくん。
小学校受験をしようとすると、ほぼ確実に出会う問題集ではないでしょうか。
他にも様々な幼児教室から問題集が販売されてはいますが、書店やネットで売られているので買いやすい、という意味では、こぐま会は圧倒的です…
さて、そんなこぐま会のひとりでとっくんは、年少からでも使えるのでしょうか?
使うなら、どんな使い方が?という方が多いと思うので、実際の使い方をレポートしていきたいと思います。
ひとりでとっくん100とひとりでとっくん365日
まず、こぐま会のひとりでとっくんといえば、
- ひとりでとっくん100シリーズ
- ひとりでとっくん365日シリーズ
の2種類が有名ですね。
他にも、こぐま会から市販されている問題集はありますが、とりあえずはこの2種類になるのかな、と思います。
年少さんは365日では難しい
ひとりでとっくん365日シリーズは、さすが「使用は年中秋ごろからがお勧め」というこぐま会の案内があるだけあって、年少さんから使用するのは、365日シリーズは難しいかと思います。
もちろん月齢によってはいけるのかもしれません…
例えば4月生まれの年少さんで、発達が人並み以上、なら…;
が、うちのチビまろ(現在年少、2月生まれで3歳3か月)には、厳しかったようです。
正しく言うと、解けないというよりも、解説すれば理解はできるけれど、
「自分でできた!」
は、味わえないレベルです。
年少さんでひとりでとっくん100なら?
その点、ひとりでとっくん100シリーズは、年中さん・年長さんで対象年齢が分かれています。
そのため年中さんの教材であれば、難易度によっては年少さんからでも使用できます。
ただし、易しめのひとりでとっくんでも、1冊の中の難易度が面白いほど変化します(笑)
そのため、ある程度取り組み方を考えないと、
「ペーパー嫌い!勉強嫌い!」
な子になってしまうと思います…
気をつけていってください。
年少のひとりでとっくん100シリーズの取り組み方
うちではまず「できた!」を大事に
先ほどもちょっと書きましたが…
「自分でできた!」
がペーパーを解くのには大事な要素かと思います。
特にうちのチビまろには、大事な要素なようです(笑)
なぜなら、チビまろの特性として、
「考えることは嫌いではないが、考えた結果、間違っているのが嫌い」
というものがあります。
でもこれって、きっとどんな子どもにも当てはまるんじゃないでしょうか?
そこで、「できた!」を増やすことを心がけています。
まずはひとりでとっくん100を用意
…いや、100冊用意はしなくても良いですよ(笑)
最終的に、絶対に100冊やってやる!という追い込みをかけるために、100冊買っても良いですけどね…;
ちなみに100冊購入すると、税込66,096円です!
こぐま会のネットショップで100冊セットが売られているので、セットで買う方も多いのでしょうね(笑)
オススメはこぐま会のホームページでわかる!
では年少さんに購入するなら、何が良いのでしょうか。
まずはこちらで確認するのが手っ取り早いです。
難易度順に並んでいるようではありますので、とても参考になります。
とはいえ、完全にこの通りかといえば、そこは子どもによりけり。
例えば「位置表像」の領域をとっても、チビまろに取り組ませると「04:位置の対応」よりも「07:迷路」のほうが得意なので、難易度が低く見えます。
なので、やはりこのページを参考にしつつ、書店での確認が必須かと思います。
ひとりでとっくん、解く前に必ずやること!
年少さんからひとりでとっくんに取り組ませるなら、まずは必ずコピーをしましょう(笑)
絶対に一回では解けない問題、出てきますから…
でもね、結構コピーって面倒…
うちのコピー機は、自動原稿送り装置(ADF)がついている、レーザーコピー機なので、めっちゃ印刷速いし、楽ちんなんですけどね。
(ADFは、複数枚差し込んで、勝手にウィーンウィーンと読み込んでくれるやつ…)
っていうか、小学校受験するなら、ADF付きのレーザーコピー機、購入検討をお勧めしますよ(笑)
うちでは…
- まずひとりでとっくんを裁断!背表紙ごと、バッサリやっちゃいます(笑)
- 後は問題部分をADFに突っ込んで、コピーするだけ
- まずは15ページまでを、3部ずつコピー
って感じにしています。
ひとりでとっくん100の使い方
まず、初めて取り組む問題集の場合、
- 1ページから順番に解いていく
- つまづいた(間違った)ページで止まる
- 解説
をひとまとまりとします。
次の日以降、同じ問題集に取り組む時には、
- つまづいたページのみ解かせる
- そのページが解けるようになるまで、繰り返す(最大2回)
で、つまづいたり、間違ったりしたページが出来るようになったら、
- また1ページから解く
- 前回つまづいた(間違った)ページは解ければそのまま通過
- 新しくつまづいた(間違った)ページで止まる
- 解説
これをとにかく繰り返しています。
つまづいた(間違った)問題・ページ
ただし、つまづいた(間違った)問題やページについて、注意点があります。
一度解説してみて、「なんとなく理解したみたいだな」という状態でなかった場合…
まだ、子どもの脳では処理できない問題だ、と思うほうが良いです。
無理やりできるようにする必要はありません。
だって、対象年齢年中の問題集ですよ!?
年少さんで取り組んでるんですから、そのくらいの感覚でいなきゃダメです。
親子共々疲れます…;
なので、解き直しは最大2回。
それで解けないのなら、いったんその問題集からは離れましょう♪
もちろん、解説してみた時点で、
「あ、この子、わかってないわ…(笑)」
と思ったら、その時点でその問題集から離れてOKです!
年少さんからペーパーをするなら、この感覚は絶対に大事!
ひとりでとっくんを、毎回1ページ目から解く理由
小学校受験では、作業スピードも求められます。
作業スピードというのは、脳内の処理能力に直結しますので、今後の中学・高校・大学受験でも有用だと思っています。
そのため、この作業スピードを上げることを目的に、ここは思う存分復習から取り組ませます(笑)
とはいえ…さすがに3回も4回も正解になっていて、スピードもついている問題であれば、飛ばしてしまうということもあります。
どのページがどの程度できているのか
「1ページから解いても意味ないな」
と判断するため、
「各ページがどの程度の理解度で解けていたか」
を把握できるよう、視覚化しておきます。
ここを曖昧にしてしまうと、せっかく処理スピードを上げるチャンスなのに、逃してしまいます…
処理スピードを上げることができると、親はもちろんですが、子どももゲーム感覚で取り組むことができます。
面倒でも、各ページの到達度チェック表を
正直、これは面倒です。
が、面倒な分、やっただけの価値はあります!
取り組んでいるひとりでとっくんごとに、到達度チェック表を作ります。
記載項目は、
- 日付
- どの程度できたか
です。
どの程度できたか、に関しては…
「完璧(速い!)」「できてる」「何かしらのフォローが必要だった=できなかった」
だけでOKです。
◎・○・×の3種類の記号だけで良いわけです。
うちでは、チェック表はエクセルでひな形を作っています。
なので、ちゃちゃっとメモするだけって感じですね。
◎が3回続いたら
◎が3回続いたら、基本的にそのページは外すようにしています。
ここは、うちでは…って話なので、ご家庭によって変えていってくださいね。
それから、○はぜひとも◎になるように、何度も何度も解かせてあげてください。
基本的に解ける問題であるならば、子どもはゲーム感覚で解いてくれるので、ペーパーが嫌になりません。
なので、○の問題は「その子にちょうど良いページ」と考えてください。
小学校受験まではまだまだある
ここまで、ひとりでとっくん100シリーズの年少さんでの、うちの取り組み方をご紹介しましたが…
小学校受験まではまだまだ長いです。
そのため、焦る必要はない、ということを覚えておいてください。
「できなくて当たり前、できたらすごいんだ!」
と、心にとめておいてください。
(私も反省…;)
まだまだ時間はありますので、子どもと楽しく取り組むことを目標に、ひとりでとっくん100シリーズ、ぜひ取り組んでみてくださいね。