小学校に繋がる「机での学習」、幼児期から気にされている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「机での学習」をメインとするプリント系の幼児教材3種…
について比較していきます。
当然ながら、すべてうちでも実際に使ってみた上で書いています。
目次
各教材の雰囲気
紙質や色合い、教材の雰囲気の参考にしてください。
がんばる舎 すてっぷ
いちぶんのいち 幼児コース
七田式プリント
プリント系幼児教材3種の簡易比較表
比較項目 | がんばる舎 すてっぷ |
いちぶんのいち 幼児コース |
七田式プリント |
---|---|---|---|
料金 | ・月額700円(1冊) ・年払い可 |
・月額650円(1冊) ・年払い可 |
・1セット16,200円(30冊) ・1冊あたり540円 ・一括払いのみ |
1冊の分量 | 31ページ | 30ページ | 24ページ |
難易度の調節 | しやすい | しづらい | しやすい |
親のフォロー | 必須 | なしでも可 | 必須 |
カラー・白黒 | 白黒 | カラー | カラー |
紙の大きさ・向き | A4よこ向き | A4たて向き | A4よこ向き |
何歳から | 2歳~ | 3歳(年少)~ | 2歳半~ |
どこまでできるようになるか | 小学校2年生の 教科書の問題 |
就学前相当 | 小学校低学年レベルの発達 |
料金の考え方
プリント系の幼児教材は、子どもによって料金が大きく変わります。
特に無学年制のがんばる舎のすてっぷと七田式プリントは、「今の発達がどのくらいか、そして今後どのくらいこなせるか」によって変わるのです。
例えば10月生まれの子どもが、現在年少4月だったとして、発達度合も3歳半程度だったとします。
となると…
- がんばる舎のすてっぷは、すてっぷ2から開始
- いちぶんのいちはレベル1(年少)から開始
- 七田式プリントはプリントAから開始
くらいの発達イメージでしょうか。
そうすると、年長まで続ける場合…
- がんばる舎のすてっぷは、すてっぷ5までで終了なら、30,800円。すてっぷ7まで頑張ると46,200円。
- いちぶんのいちは、年長まで、21,420円。
- 七田式プリントはプリントA~Cで、48,000円。
となるわけです(あくまで例です)。
しかし、がんばる舎のすてっぷや七田式プリントは、発達度合によってはもっと料金がかかります。
【まとめ】
- 年少~年長までの3年間、一番安上がりにしたいなら、いちぶんのいちが圧倒的!
- 発達度合やプリントの消化ペースによって増減する可能性あり
1冊の分量・解くペースについて
3教材とも、1冊あたりの分量はそこまで変わりません。
ただ、いちぶんのいちだけは、その1冊あたりの分量が、そのままひと月あたりの分量になります。
他の2教材は、子どものペースによって量が調節できます。
つまり、たくさんのプリントが解けるなら、がんばる舎のすてっぷでまとめ出しをするか、七田式プリントを1セット購入してしまえば対策できます。
逆にゆっくりペースで解いていく子どもなら、続きを買わなければ良いだけです。
【まとめ】
- ひと月あたりコンスタントに30ページ、というくくりが良ければいちぶんのいち。
- その時々で調節したいなら、がんばる舎のすてっぷか七田式プリントがおすすめ。
難易度調節がしやすいかどうか
解くペースと似たような視点ですが、続いて「難易度調節がしやすいかどうか」についてです。
まず、がんばる舎のすてっぷは無学年制です。
しかもスモールステップで、基礎問題がメインなので、理解できずに進むことはほぼありません。
また、すてっぷ1~7があるので、比較的問題数も多く、小学校入学前までに全て終わってしまって困る、ということはあまりないと思います。
逆に、いちぶんのいちは学年制です。
レベル1~3が年少~年長に対応しています。
そのため、レベルを1つ上下させてしまうと、一気に簡単すぎたり、難しすぎたりしてしまいます。
プレ幼稚園の時期に年少を購入しておき、年少では年中を購入しておく…とすれば、調節はできます。
ただこの場合、気になるのは季節感です。
学年制のプリントは、季節もしっかり取り入れています。
それは良い点なのですが、他の部分を発達度合いに合わせると、夏の教材を冬に行う、なんてことが普通にあります。
なので、季節感があるプリントの場合には、逆にデメリットになることもあります。
七田式プリントは、プリントA~Cの3セットが、2歳半~6歳に対応しています。
無学年制ではありますが、基本問題だけではなく、応用問題もそれなりに入っています。
そのため、発達度合よりちょっと上のプリントにするだけで、予想以上に難しく感じてしまいます。
3セット全てで90冊あるので問題数は多いですし、その分応用問題も多いかな、と思います。
【まとめ】
- 難易度調節に関しては、いちぶんのいちが明らかに劣る。
- すてっぷと七田式プリントは、難しければ前の問題に戻ることでしっかりと解消でき、調節がしやすい。
- より基礎問題で基礎固めを、という場合はすてっぷのほうが良い。
親のフォロー度合いは、大きな壁
プリント系の幼児教材は「親がどこまでフォローできるか」が、一番大きな壁になります。
まず、「基本的には子どもに自分で解いて欲しい」と考えているなら、絶対にがんばる舎のすてっぷはNGです。
なぜなら、すてっぷには、問題文の記載がないからです。
子どもが一人で取り組もうとしても、「…?」となってしまいます。
ですので、がんばる舎のすてっぷは親のフォローが必須です。
逆にいちぶんのいちは、問題文はひらがなで書いてありますし、基本問題が多いので子ども一人でも取り組めます。
「今日はこのページね。」と渡し、まるつけや解説だけしてあげれば大丈夫です。
ほぼまるつけで終了することの方が多いでしょうから、親のフォローはあまり必要ありません。
そして七田式プリントは、問題文の記載もありますし、ひらがなで書かれています。
ですので、こちらも子ども一人で取り組むことはできるのですが…
たまに問題文が難しいこともあり、初めて解くタイプの問題は、問題を理解するために親のフォローが必要なこともあります。
問題自体も間違っても簡単なものばかりではありません。
多少、目を離すことはできますが、七田式プリントの場合は、考えている過程から見ておかないと、解説も難しいかなと思います。
そのため、七田式プリントはほぼ親のフォローが必須なプリントと言えます。
【まとめ】
- 親があまりフォローする予定がない場合は、いちぶんのいち。
- フォローを前提に時間が取れそうなら、すてっぷか七田式プリント。
やり直し・繰り返しのしやすさ
プリント系の幼児教材は、やり直し・繰り返しが大事です。
その点、がんばる舎のすてっぷは、白黒プリント、かつ、片面刷りをホッチキスでとめているだけなので、コピーがとりやすい教材です。
うちでは、先にコピーをしてから取り組んでいます。
いちぶんのいちと七田式プリントはフルカラーなので、その分、コピー代もそれなりにかかります。
【まとめ】
- どれも基本的には、コピーするのは難しくない。
- 白黒かカラーかで、印刷代が少し違うのかな?というだけ。
A4縦向き、子どもの手は届く?
子どもってまだまだ身体が小さいですよね。
もちろん腕も短い。
…いちぶんのいちは、A4の縦向き教材です。
うちの子、頑張って手を伸ばして解いてました(笑)
いや、笑い事じゃないですね。
その姿勢で解き続けるのか!?っつー話です。
年長にもなれば変わるのかもしれませんが、横向きの方が安心感があります。
机での勉強、開始年齢は?
机でのお勉強の開始年齢を早めにしたい方は、がんばる舎のすてっぷ一択です。
白黒プリントで、逆に色への意識もできますし、クレヨンで塗り絵をしながら取り組めます。
そして、がんばる舎のすてっぷ2が終わったあたりで、そのまますてっぷを続けるか、七田式プリントへ移行するか考えるのが良いかなと思います。
幼稚園へ入園するくらいからなら、3つの教材どれでもOKです。
後は、最終的にどの程度できるようになって欲しいのか、あるいは教材との相性で分かれるのかなと思います。
【まとめ】
- 早めに机に向かわせてあげたい場合には、がんばる舎のすてっぷがオススメ。
- 年少以降は、最終到達度を確認すること。
最終的に、どの程度を望んでいるのか…?
がんばる舎のすてっぷは、いわゆる「小学校先取り教育」です。
そのため、すてっぷ7まで終わらせると、小学校の教科書は相当楽になります。
問題の型を覚えることになりますので、あまり考える力は伸ばせませんが、そのための土台となる知識を入れることができます。
漢字も小学校2年生の分まで、先取りできます。
いちぶんのいちは、あまり先取りをしません。
小学校の教育は、あくまで小学生からだ、というイメージです。
ひらがなや数字が一通り書けるようになります。
七田式プリントは、「小学校の先取り」とくくることはできません。
小学校の国語算数を解くことができる程度の頭にはしておくけど、小学校の教科書を先取りはしません、という感じ。
平たく言えば、小学校受験ちっくな方面と似ています。
とはいえ、七田教育の特徴として、フラッシュ式があります。
そのため、詰め込み暗記をする部分がありますので、そちらが嫌でなければ…
結局、どれがどうなの!?
まぁ色々な視点がありますので、一概には言えませんが…
- 小学校のため机に向かう習慣をつけさせたい、というだけならば、いちぶんのいち。
- 早めに机に向かう習慣をつけさせ、最終的に小学校受験も…ならば、がんばる舎のすてっぷ1~3を解き、あとは幼児教室と並行できるものを。
- 七田式教育に共感しており、机にも向かう習慣を…という場合には、がんばる舎のすてっぷ1・2を解き、七田式プリントへ移行。
という感じが良いと思います。
ちなみにうちは今のところすてっぷメインで取り組んでいます。
各プリント系幼児教材のレビュー記事↓
各教材の公式サイト↓