七田式の教材には消極的だった我が家ですが、今回、七田式プリントの資料請求(体験版の無料入手)をしてみました。
七田式の教材では以前『はっぴぃタイム』を試してみたものの、フラッシュカードやドッツカードといったものが合わず、すぐに退会してしまいました。
しかし最近になって「もしかしたらプリントは合うのかも」と思ったことから、七田式プリントの資料請求をしてみた次第です。
結論としては、「結局やっぱり七田式は我が家には合わない…」という判断に至ったわけですが、せっかく資料請求をしたので感想をもう少し詳しく書いていくことにしました。
目次
七田式プリントの大まかな概要
七田式プリントは3種類
- プリントA(2歳半~)
- プリントB(3歳半~)
- プリントC(4歳半~)
年齢は目安です。
実際にはその子の発達に合ったものにしてください。
4歳の子がプリントAから始めても、何ら問題ありません。
七田式プリントの価格と注意点
プリントA~C、すべて税込み13,885円です。
ただし、七田式プリントは「夢そだて友の会会員限定」の教材です。
会員になるには年会費がかかるため、夢そだて友の会の年会費と合わせると税込み16,200円。
基本的には各プリントを1年に1回購入することになるので、毎回16,200円です。
で、プリントA~Cの中には、「もじ」「かず」「ちえ」の3種類の教材が各10冊ずつ入っています。
結果的には、全30冊です。
1冊あたり540円ということですね。
1冊は24ページなので、市販のものと比べると、少し高いかな、という程度。
とはいえ!
これ、一回で支払いするんですよね。そこがイヤって方も多いと思います。
本当に続けられるかどうかはとても大事な要素なのに、一気に16,200円払って、しかも急に30冊もの問題集が届く…
なかなかのプレッシャーとなることでしょう(笑)
親がプレッシャーを感じて、「やらなければ!」となると、子どもも敏感に反応して、取り組みたがらなくなることもあるので、気をつけてください。
まずは体験版の無料入手が無難
そんなわけで、いずれにしても資料請求(体験版の無料入手)をして、教材の中身をある程度確認してから、購入するかどうかを判断した方が無難です。
七田式の教材に消極的になった理由
少し遠回りになりますが、七田式の教材に消極的になった理由を先に書かせてもらいますね。
七田式といえば…「右脳に重点を置いている」というイメージの私。
特に未就園児は「フラッシュカードやドッツカードで右脳を鍛えましょう」みたいな感じかと思っています。
前に七田式の『はっぴぃタイム』を資料請求し、1ヶ月受講したときにそのように理解しました。
はっぴぃタイムはDVDがメインの教材で、やはりこう言ってはなんですが…「詰め込み」なんですよね。
いかんせん、あんな小さい頃から、動物の絵や植物の絵などなどを見せられて、何が楽しいのか。
息子が楽しそうに見ていたのは覚えています。しかし、結局なにになるのか…と。
それなら動物園に行ったり、公園に行ったりして…親子での楽しい会話があってこそのカードだと思います。
でも、その刷り込み、詰め込みは必要なのか?
なんとなく宗教くさく、気味が悪い…と感じてしまうんです。
だったら、外で遊ぼうよ、と。
そして、もしDVDを見せるなら、音楽とかダンスで楽しかったり、覚えておいて欲しいルールを先取りしたりできるような…そんな息抜きのDVDで十分じゃないかな、と。
ということで、私自身は元々、七田式には消極的な姿勢です。
それでも七田式プリントの資料請求をした理由
ですが、七田式だって別にカードだけじゃないのも理解しています。
むしろ、そのカードから先の部分で、良い教材があるのではないかな、と。
そう考えたのは、はっぴぃタイムを1ヶ月受講したときの「もじプラスみぎのう」と「かずプラスみぎのう」がそろそろ息子の発達にも合ってきていて、なかなか興味深い問題もあったから。
例えば写真の左側なんかは、本当に良い問題だと思います。
「みぎのう!」って感じ(笑)の問題だなぁと。
というわけで、「七田式プリントももしかしたらいい感じに使えるかも!」と思い、資料請求をしてみたのです。
七田式プリントの体験版の感想
同じページ内での難易度差が大きい
まず感じたのは、同じページなのに難易度が明らかに違うものがある、ということ。
例えば、これ。
向かって右上の問題ですが、「浮き輪→水着→水着」の順番になっています。
正直、大人でも一瞬考える問題。
これが難しい問題にあたります。
ですが、このページの他の問題は、そこまで難しくないかな、と感じます。
私は、「簡単8割、難しい2割」を目指して教材に取り組んでいるので、難しい問題が少し入っている分には問題ありません。
しかし私としては、「ちょっと難しすぎやしませんか?」と感じてしまいました…(笑)
人によっては「こんなもんでしょ」と思うかもしれません。
それでも気になった部分ではあるので書いておきました。
「1日3枚をキープ」という特徴
七田式プリントでは「1日3枚、15分」ということを繰り返し強調しています。
週1回に長く机に向かうよりも、短時間でも毎日机に向かうことが大事、ということなのです。
これは私も大賛成。
とはいえ、1日15分しか机に向かわないとなると、それが当たり前になってしまっては困る…というのも本音(笑)
やはり1回15分を1日2回というのが理想かな、と思います。
しかしそこを「絶対に1日3枚で!」という指導になるそうです、七田式では。
そこそんなに大事?
もし本人がやりたがってたら?
よく「物足りないくらいがちょうどイイ」なんて言います。
それもわかります。
でも私はどちらかと言えば、本人がやりたいなら、それがその時期なんだ、と思い、やらせてしまいます。
「能力の獲得には最適な時期がある」という、モンテッソーリ寄りの考え方だと思います。
なので、私にはあまり七田式は合わないかな…と(笑)
「1日3枚、15分」という考え方に同意できないなら、他の教材を取り組んだほうが良いと思います。
少し独特な問題も…
七田式は、市販でもそうですが、問題が少し独特な時があります。
写真の左側。
私は上の問題はケーキ一つ一つに丸をつければ良いのかな、と思ったのですが、回答では2つのケーキをまとめて丸つけていました。
どっちでもいいんだろうな、と思う反面、なにをやらせたいのか?というのが、よく分かりませんでした。
そして写真の右側も、回答の選択肢は縦に3列じゃなくて横に3行の方が自然だと思うのですが…どうなんでしょうね。
という感じで、少し独特な問題も入っています。
だからこそ、頭の体操にはなると思います。
とはいえ、本質的な体操にはならないような気がします…
プリントが上がるにつれて先取り感満載に
七田式プリントCは4歳半~となっています。
早いと年少さんから、でしょうか。
その内容はというと、なかなか先取りかなと思います。
例えばこんな感じ。
まぁこれは、Cー10なので、早くて年中さん秋ごろの子が解きます。
問題自体は、聞き取り問題として解くなら、良いと思います。
しかしこれを自分で問題文を読み、自分で書くわけです。
…公文でよくない?(笑)
というのは置いておいて…正直、これ以外でもひらがなの勉強をしていないと、書くのは難しいです。
1日3枚しかプリントを解いていなかったら、そのくらいの発達では無理だと思います。
これが年長さんくらいの子なら、いけるかな?と思います。
で、先ほども書きましたが、公文でよくない?というところ。
先取りするなら、公文のほうが質の高い問題を解けます。
プリントCのもじやすうじを目当てに取り組むなら、公文のが良いと思います。
結局、七田式プリントが合う人は?
まず大前提として…
- 1日3枚、15分を守れる
- 毎日継続的に時間がとれる
毎日コンスタントに時間は取れるけど、基本的に忙しいという方。
特に、共働きで保育園に通っているような家庭には、合っていると思います。
他の教材に手を出さず、毎日10~15分程度。
子どもとのやりとりも増え、とても良いと思います。
そして、
- プリントAやBくらいの発達の子
- 別の教材に取り組んでいるけど、もっと先取りしたい
- プリントCのちえを取り組みたい
なんて方たちにも良いですね。
プリントAはともかく、B以降は結局小学校の先取りになってきます。
これをよしとするご家庭には、合います!
うちは…ごめんなさい、ですが…。
七田式、市販の教材について
ちなみに七田式プリントのちえ系ワークを取り組みたいなら、市販の七田式NEW知力ドリル「ちえ」「みぎのう」「そうぞう」あたりがおすすめ。
というよりも、私の最終的な感覚は、「七田式は市販の教材でも良いんじゃないの?先取りしたいなら、それは公文でしょう。」というところ。
うちでは七田式プリントは受講しませんが、こんな感じです。
少しでも参考になれば幸いです。